男女で違う「効果的な褒め言葉」
「誉め言葉」はコミュニケーションを円滑にする方法のひとつです。褒め言葉はゴマすりやおべっかのように思われがちですが、褒めることは相手を気持ち良くさせるだけでなく相手のことを受け入れ認める意味もあるため、心を開くきっかけにもなります。
褒め言葉は男女によって違いがある?
褒められるということは、相手が自分の価値を評価してくれたと感じるため心を開くきっかけのひとつですが、コミュニケーションツールのひとつとして用いるのであれば、男女によって効果的な言葉が違うことを覚えておきましょう。
男性は「アイメッセージ」
男性は元々、「認められたい」「頼られたい」という欲求を強く持っていて、それがそのまま仕事の原動力ともなっています。そのため褒めるときには主観を込めた、「アイ(I)メッセージ」を使うようにしましょう。
具体的にどんな言葉かというと、たとえば仕事が早いことを褒めるときにただ「仕事が早いですね」だけでは不十分です。「仕事が早くて的確なので助かっています」や「迅速な仕事ぶりを見習いたいです」のように主観を入れるとより効果的になります。
また「頼りにしています」とストレートに伝えるのも効果があります。一見すると依存しているかのようにも聞こえてしまいますが、認められたいという欲求が強い男性を刺激するには最適の褒め言葉です。
女性には「必要性」を伝える
女性を褒めるときは外見を褒める人がいますが、外見を褒めるのはあまり効果的ではありません。女性がいわれて嬉しいのは外見ではなく仕事に対する姿勢です。特に「居てくれて助かります」や「いつも頑張っているね」といった言葉は、これまでの頑張りが認められているように感じられる言葉なのでおすすめです。認められるということは自尊心が満たされて安心することにもつながるので仕事の姿勢を評価されたい女性には非常に効果的です。
年齢は伝えられて嬉しい言葉選びに関係がない
言葉の使い方に違いはあるものの、「頼りにしている」「必要としている」のようにいわれて嬉しい言葉には年齢や性別はあまり関係ありません。誰に対してもいえる言葉です。面と向かって褒めるのは照れくさいでしょうし言葉選びが難しいため苦手とする人も多いかもしれません。ですが、褒められたほうとしては次はもっと頑張ろう!とモチベーションアップのきっかけにもなるので、恥ずかしがらずにストレートに伝えるよう努力しましょう。
褒めることがコミュニケーションの円滑化に役に立つと分かっていてもどのようなタイミングでどんな言葉をかければいいのか悩んでしまうこともあるかと思います。この書籍はその悩みを解決に導く一冊です。
あたりまえだけどなかなかできない ほめ方のルール (アスカビジネス)